武蔵大学メディア社会学科編(海象社)から発売されている「メディア社会学レポート」のご紹介です



定価(本体1000円+税)
- ご紹介-

武蔵大学メディア社会学科編(海象社)から発売されている「メディア社会学レポート」のご紹介をいたします。

2003年8月に発刊されたこの本は、2004年度より武蔵大学社会学部に新設されるメディア社会学科が編集した書籍で、同学部の紀要「ソシオロジスト」の特別版でもあります。

本書の前書きには「こころある個人が、メディアや人々の力を借りて社会のために何かできないだろうか。これがメディア社会学に托すわれわれの願いです(白水繁彦)」という言葉が記されています。市民とメディアの新しい関係が築かれ、グローバルな社会の中でメディア情報が溢れるなかで、「社会学的想像力」と「メディアリテラシー」を身につけることは、メディア社会学を志す上でも、現代を生きる私たちの人生にとっても、心強い能力になる・・・そんな言葉から始まる「メディア社会学レポート」。大きく二部構成で「メディアの新しい読み解き」「メディアで築く新しい社会関係」についての「レポート」が収められています。山口マオ氏によるデザインの表紙や挿し絵にも御注目!

日吉は、この本のパート1「メディアの新しい読み解き」のなかのレポート、「ベトナムポップスの季節」という部分を執筆しています。日本でデビューしたベトナム人の歌手やベトナム語の音楽についての考察です。歴史的に決定されたいくつもの分断のなかで、日本においてベトナムのポップスはいかにしてメディア表象として立ち現れ、声や言葉を持つのでしょうか? 冷戦の時代、1970年代に反戦歌として世界的に知られたチン・コン・ソン作曲、カン・リー歌の「美しい昔」。日本の内なる国際化時代の幕開けの1980年代、「いい日旅立ち」を歌ってテレビ番組「スター誕生」からデビューしたルー・フィン・チャウ。消費主義的に受け入れられるアジア・ブームが訪れた1990年代に、ノスタルジア溢れるアルバムを制作したベトナムを代表するコーラス・グループのタム・カー・アオ・チャン。そして、海外在住ベトナム人の視点で、国境を越えて自らの文化を描き出そうとしたトニー・ブイ監督の「季節の中で」とその主題歌などを題材に、メディアの中のベトナムを読み解いています。

2003年 日吉昭彦

本稿を亡きチン・コン・ソン氏に@チン・コン・ソンの自宅で最後の誕生日パーティ & 本稿をカン・リー氏に@品川区民ホールのコンサートの後で


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- 内容のご紹介 -
もくじ
 
  「メディア社会学」を始めよう:白水繁彦
Part1 マスメディアの新しい読み解き
  サッカーとメディアの終わりなきゲーム:アンジェロ イシ
  CMに潜む「意味」:小田原敏
  対談「放送作家になるために必要な2、3の事柄」:井上頌一vs国広陽子
  テレビのなかのアジアへの視線:戸田桂太
  ベトナムポップスの季節:日吉昭彦
Part2 メディアで築く新しい人間関係
  市民のメディアへの道〜パブリックアクセスとメディアリテラシー:小玉美意子
  市民による番組制作の試み 「むさしのみたかテレビ局」の5年:松本恭幸
  オンラインコミュニティは新しい民主主義を作るか:粉川一郎
  日本映画学校と「しんゆり映画祭」:戸田桂太
  生活の場で生きるメディア〜地域のファシリテーターとメディア〜:白水繁彦
あとがき
コラム

  スタジアムとディスプレーのあいだ:五十嵐泰正
  ドキュメンタリーの冒険:山口智也
  踊り続ける人々:中林亮太郎
  障害者放送「目で聴くテレビ」がめざす放送バリアフリー:梅田ひろ子
  テレビ番組を制作する市民たち:元村直樹
  行政が問題解決のオンリーワンでなくなる時:井丸朝代
  思春期にものをつくる喜びを:田代真実
  複眼の視点〜ローカルメディアの作り手〜:武田彩子





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