MISSION 2

 内容分析とは、マス・コミュニケーション研究における代表的な実証的方法の一つで、メディア・メッセージを統計調査にもとづいて科学的に研究するために用いる技法です(詳しくは、稚稿「内容分析研究の展開」などをご覧ください)。

 この方法は、主にアメリカの行動科学の領域で発展してきたものです。もとはプロパガンダ研究の流れを汲み、メディアの教育利用などに関心を持つ人々に積極的に用いられつつ発展し、メディアの暴力描写や性描写への批判的な研究などで盛んに取り入れられつつ、文化記述的な関心から危機管理的な関心まで、ジャーナリズム的関心から経営・PR的関心まで、幅広くメディア環境に関心を持つさまざまな人びとのメディア理解の方法として利用されてきています。

 私は、特に、メディアのなかの人種・民族描写やエスニシティ表現、あるいは時に弱者の立場に立たされる人びとや、ある社会でマイノリティという位置付けがなされる集団のメディア表象に関心があります。特に、これまでアメリカにおける「アフリカ系アメリカ人」のメディア描写を明らかにしてきた内容分析研究を紹介し、その方法論について探究してまいりました。

 近年、このテーマでの研究は、メディアにおける「文化多様性」の反映というテーマで、盛んに行われています。

 「内なる国際化」という日本社会の変動のなか、日本でもこうした研究への必要性が高まるのではないでしょうか。

 そのためには、科学的なアプローチによるメッセージ研究の基礎的な研究が必要です。そのための私のテーマが方法論の探究です。

 もちろん、方法論ですから、さまざまなテーマでの研究実践や公開、教育活動を通じて、メディア・リテラシーの広まりや、メディア文化理解、社会調査法のスキルアップ、そして、全体的な人間理解に役立てることができれば、と思っています。

 意匠・アイデア・知的所有権の無断商業利用および盗用・権利侵害には断固抗議します。
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