授業内容 「インフォメーション・テクノロジー」という言葉が時代のキーワードになっている現在、わたしたちが生活する社会環境は急速に変化し、またメディアやジャーナリズムについての視点も新たな発想が模索されています。一方では、時代に流されない人間や文化についての洞察や意思疎通の方法が求められています。 インターネットや携帯電話が普及し、自ら情報発信が容易になり、いつでもどこでも人と繋がることができるようになってきました。ホームページを雑誌のように読んだり、見たり、また聞いたりするスタイルも生まれています。ジャーナリズムがますます身近になったとも考えられます。このとき、これまでのマス・メディアやミニコミなどが、どのようにして編集され、受け手や地域に関わり、どのような産業構造や政策のなかで経営を成立させ、また変容してきたのか、考えていくことで、日常生活のコミュニケーション変革についての理解や応用も深まるでしょう。 こうした現代社会を、コミュニケーションとは何か、考えながら読み解き、さまざまな専門領域の成果を吸収して発展してきたコミュニケーション論にアプローチします。この講議では、今、起きている出来事からコミュニケーション環境について知り、コミュニケーション理論の歴史や基礎をふまえながら、コミュニケーションについて考えていきます。 教科書 田村紀雄、林利隆 編 『ジャーナリズムを学ぶ人のために』(世界思想社) 授業計画 1. コミュニケーションと科学 2. コミュニケーションと情報 3. コミュニケーションとメディア 4. コミュニケーションとジャーナリズム 5. コミュニケーションと政策 6. コミュニケーションと文化 7. コミュニケーションと経営 8. コミュニケーションと地域 9. コミュニケーションと技術 10. コミュニケーションとネットワーク 11. コミュニケーションと表現 12. コミュニケーションと身体 〜前期〜 第 1回 イントロダクション -人間の「営為」の発展と科学- 第 2回 コミュニケーションという言葉の意味 第 3回 サイバネティックスとコミュニケーションの数学的モデル 第 4回 シュラムのマスコミュニケーション論と情報の二段の流れモデル 第 5回 イノベーション普及の理論 第 6回 情報への接触と情報探索 第 7回 コミュニケーションと意味論・記号論 第 8回 コミュニケーションを阻害する心理的要因 第 9回 ディス・コミュニケーションの社会心理学 -孤独とうそ- 第 10回 ディス・コミュニケーションの社会心理学 -魅力と攻撃- 第 11回 情報とメディアの文明史 第 12回 テスト 〜後期〜 第 13回 後期イントロダクション -国境とコミュニケーション- 第 14回 アメリカ同時多発テロ事件とマスメディア -言論の自由の歴史- 第 15回 言論の自由の理念と知る権利 第 16回 ジャーナリズムにみる「自由/平等/秩序」の概念 第 17回 戦争とジャーナリズム1 日本の新聞史から 第 18回 戦争とジャーナリズム2 日本の新聞史から 第 19回 戦争とジャーナリズム3 日本の新聞史から 第 20回 テレビの発展とコミュニケーション政策 第 21回 情報化社会の到来と「見る」メディア 第 22回 ニューメディアとコミュニケーション政策 第 23回 コンピューター・メディア 第 24回 デジタル・ディバイドと地域メディア(予定) 第 25回 テスト ※アメリカ同時多発テロ事件の後、「戦争とジャーナリズム」について考える必要があると思い、シラバスから少し離れて進んできました。
制作/著作 日吉昭彦 (contact@note-to-tone.tv)
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